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千葉の自慢のブランド、多古米のおいしい秘訣を紹介!

米どころとして有名な県は新潟県や北海道、秋田県ですが、実は千葉県が関東一の米どころということはご存知でしょうか?
千葉県にはお米好きから評判の、多古米という自慢のブランド米があります。

そんな多古米について詳しく知りたい方のために、多古米とはどんなお米なのか、おいしさの秘訣、 購入できる場所、おすすめの食べ方についてご紹介します。

千葉県自慢の多古米は、他では味わえない歯触りの良さと、お米ならではのうま味と上質な甘みに箸 が止まらなくなりますよ!

多古米とは?

多古米は全国で有数の米どころ、千葉県多古町にて栽培されているコシヒカリの一種。「魚沼産コシヒカリ・多古町版」とも呼ばれている、千葉県を代表するブランド米です。

多古米は以前から「幻の米」と表現されている、貴重な品種。味は良いものの生産量が少ないことから、かつては縁故米(えんこまい)として身内や近隣の方々が消費し、市場に出回ることがありませんでした。

現在は多古町を中心に流通したものの、その生産量は千葉県で生産されるお米の2%相当のため、依然変わらず希少なお米といえます。

生産量が少ないものの多古米は品質の高さが認められ、天皇陛下への献上米として昭和38年(1963年)と平成26年(2016年)に選出。昭和46年(1971年)には、札幌開催の全国自主流通米品評会にて食味日本一に選ばれた経験実績もあります。その他にも数々の賞の受賞経験もあるほど味や品質の良さが評判となった多古米は、現在では千葉県のみならず全国からの注文が集まっています。

冷めてもおいしい「味」

多古米はやわらかな甘みが特徴のお米です。コシヒカリならではのおいしさがたっぷり引き出されています。

県内外から人気の多古米は、アミノ酸やミネラルが豊富な土壌と、澄んだ水により育まれることで、うま味がギュッと詰まっています。さらに火を使わず常温と自然乾燥に近い方法等によりうま味を損なわないため、取れたてならではのおいしさが楽しめるのです。

優れたうま味が楽しめる多古米は、冷めても味が変わりません。際立つうま味はそのまま食べても十二分に味わえることから、「おかずがいらない」とまで言われています。

コシヒカリの特徴

ここで多古米の品種である、コシヒカリの特徴についても解説します。

日本国内における作付面積の1/3を占めるコシヒカリは、品種別生産量トップの人気が高いブランド米。米どころとして名高い新潟県が手掛ける魚沼産コシヒカリが、代表的な銘柄として挙げられます。

実はコシヒカリという品種は新潟県だけでなく、北海道と沖縄県を除いた全国で生産されているお米なのです。

各地で作られているコシヒカリはうま味と粘り気が強く、かすかな甘みや香りが楽しめるのが特徴。炊き立てのご飯には艶があり、味だけでなく輝くような仕上がりがお米好きの心を掴んで放しません。

粘り強い「食感」

多古米はふっくら感とともに、モチっとした食感も楽しめます。程よい粘り気とコシも堪能できるお米です。

粘り気の良さや食感の良さ、冷めてもおいしく食べられる多古米は、寿司職人の間で支持を集めています。何故なら多古米は、粘り気の良さと酢との相性の良さ、しつこくない食感が寿司ネタにぴったり合うから。「シャリなら多古米」といわれるほど、評判です。

また多古米がもつかすかな甘みは寿司ネタのおいしさを何倍も引き出すといわれ、高い評価を得ています。

みずみずしい「粒」

味や食感に加えて、多古米は炊飯時のみずみずしさも特徴の一つ。多古町の良質な土地が育んだ多古米は水分量が多く、炊くことでお米一粒ずつに艶が出ます。

炊き立ての多古米はピカピカと光り輝き、見た目の美しさもピカイチ。
実際に多古米を食べた方からは、

 「ツヤツヤでピカピカのご飯がご馳走」
 「炊いても粒がしっかりしていて良い」
 「お米がふっくら」

などのお声が寄せられます。

多古米は味が良いだけでなく見た目も食欲を刺激し、ひと目見るだけで喉がゴクリと鳴るお米です。

おいしさの秘訣「多古米グランプリ」

多古米のおいしさの秘訣は、多古米自身がもつおいしさだけではありません。毎年開催されている、『多古米グランプリ』も味に関係があります。

多古米グランプリは一見すると町おこしのイベントのように見えますが、実はただ町を盛り上げるためのイベントとして、開催されているわけではありません。開催にはおいしさに繋がる、別の意味があります。

多古米のおいしさを語る上では外せない多古米グランプリについて、意図や内容を詳しく掘り下げていきます。

栽培技術を高め合う場として開催している

多古米グランプリは、多古米を手掛ける多古町の農家の方々が栽培技術を高めるために、毎年開催しているイベントです。

町内外において「多古米をPRする」という側面も持ち合わせていますが、グランプリという場を設け、栽培技術を高めるという意味合いが大きなウェイトを占めています。

多古米グランプリを開催する理由は、多古米のおいしさが農家の方の栽培技術に左右されるため。技術が向上すれば、おいしさも比例して向上するのです。

そんな多古米グランプリの存在は農家の方々のモチベーションアップと技術向上に繋がり、多古米の品質がどんどん上がっています。

2012年の第1回から毎年開催され今年で13回目の開催になります。毎回100名以上の農家の方々から応募があり、品質を競い合ってきました。

予選を勝ち抜いた上位7名(2022年から上位6名)が決勝に進出。五ツ星お米マイスターを含めた6名の審査員による厳正な審査を経て、栄えあるグランプリが選ばれるのです。

栽培技術を高め合う場の多古米グランプリの存在により、多古米を育てる技術力とおいしさは年々進化しています。

(2024年8月現在)

グランプリ米を食べるには?

多古米グランプリにて見事グランプリに輝いた多古米は、道の駅 多古 あじさい館にて購入や実食が可能です。

道の駅 多古 あじさい館は、多古米をはじめ新鮮な食材を購入できるふれあい市場や、多古米や多古町が手掛けた農産物を使った料理の数々が楽しめるキッチンTAKOがあります。

ふれあい市場で購入できるのは、グランプリに選ばれた多古米に加え、通常の多古米も販売しています。お店ではなかなかお目に掛かれない多古米も、道の駅 多古 あじさい館なら気軽に購入できます。

またキッチンTAKOでは多古米を使った「おふくろの味」を楽しめる定食メニューに加え、おにぎり弁当や単品のおにぎり、各種テイクアウトメニューが勢ぞろい。

お店で食べるだけでなく自宅に持ち帰ったり、自然豊かな景色を見ながら食事ができるテラス席で多古米を満喫したりもできます。特にテラスで自然を眺めながら食べる多古米は、おいしさもひとしおです。

グランプリ米を食べたくなったら、多古米が買いやすくかつその場で味わえる、道の駅 多古 あじさい館に足を運んでみてはいかがでしょうか?

おいしい多古米の生産者とは?

古くは江戸時代から現代にいたるまで、おいしいと評判の多古米は多古町の恵み豊かな環境を利用し、さまざまな農家の方々が日々大切に育てています。

希少なお米である多古米を購入するのなら、どの方・どの農場で育てたお米を買えばいいのか、悩むものです。そこで多古米を購入したいと考える方のために、特におすすめの生産者の方をご紹介します。

各農家の方々の特徴や詳細、農場で取り組まれていることについても掘り下げて解説します。

たこまいらいふ萩原農場

減農薬や減化学肥料を用いて多古米の特別栽培を行っているのが、たこまいらいふ萩原農場さん。一部、完全無農薬や無化学肥料栽培も行っている、安心と安全にもこだわり抜いた多古米を手掛けています。

たこまいらいふ萩原農場さんは、150年以上続いている農家。現在はお米の専業農家となっており、三代目である萩原宏紀さんが農場を支えています。

「量より質」を重視したお米作りを行うたこまいらいふ萩原農場さんでは、おいしさに加えて環境にも優しいお米作りを実施。減農薬化学肥料(通常よりも半分以下)で栽培することで、千葉県のエコファーマー認定を、作ったお米はエコ農産物の認証を受けています。

小さなお子さんにも安心して食べさせられる多古米を作る萩原宏紀さんは、多古米を手掛ける農家でありながら、多古町でほぼ町の公認を得ている多古米王子としての顔を持つお方。多古米ブランドの認知や価値の向上に加え、SNSでの発信、子ども達に向けた農業体験などを実施しています。

マルチに活躍しながら、質にこだわり続けた多古米を作っているのが、たこまいらいふ萩原農場さんです。

大谷農場

多古町において親子二代に渡り、多古米を生産しているのが大谷農場さん。安心して食べられるおいしいお米を作りつつ、環境にも優しい農業を行っています。

大谷農場さんで多古米を作るのは、祖父や父の後を継ぎ、稲作を始めて16年目の2代目である大谷達則さん。手掛ける多古米は、JAS認定の有機認定米です。品質や生産など各項目の厳しい検査をクリアし、JASマークが認められたお米を作っています。

大谷農場さんでは有機認定米に加え、減農薬や減化学肥料により栽培した多古米も育成。環境と体に優しく、安全でおいしい多古米を手間暇かけて育てています。
また、大谷さんは多古米グランプリ常連でもあり2022年の多古米グランプリ最優秀賞を獲得している米作りのスペシャリストです。

瀬利農園

多古町にて代々続く米農家をされているのが、瀬利農園さん。多古米グランプリのファイナリスト常連です。

瀬利農園の瀬利隆さんは58歳まで兼業農家でしたが、退職を機に専業農家に。多古町で初の女性認定農業者の妻であるふじ枝さんと共に、水の管理や飼料などトライアンドエラーを地道に重ね、日々おいしい多古米を育てています。

瀬利隆さんは道の駅 多古 あじさい館において、米部会の会長にも就任。お米のクオリティ管理を担っています。また自らの農園で多古米を育てているだけでなく、多古米ブランドの均質化にも力を入れている生産者さんです。

多古米グランプリのファイナリストに選ばれ続けている瀬利農園さんの多古米は、そのおいしさが認められ多古町にある人気古民家レストランの「タコ庵」さんのご飯として提供されています。プロの料理人からも一目置かれる多古米を作るのが、瀬利農園さんです。

多古米を購入する方法は?

千葉県の作付面積全体の2%に当たる、およそ1,400haでしか育てられていない多古米は、流通量が少なく千葉県外のスーパーや百貨店にはほぼ出回りません。非常に数が少ないけれど味と品質に優れた多古米を買いたい時は、どこで購入すればよいのでしょうか。

希少な多古米を購入したいと考える方のために、チェックしておきたい4つの購入場所について詳しく解説します。

①インターネットで取り寄せる

多古米を購入するなら、インターネットで取り寄せるのがおすすめです。希少で店頭に出回らない多古米も、インターネットなら気軽に購入できます。

現在多古米がインターネットで購入できるのは、昨今の情勢や多古町が町として多古米の販路を広げたいと考えたから。
その甲斐あってか、インターネットを通じて多古米を購入できるサイトは少しずつ増えてきました。中でも特におすすめなのが、ECサイトの多古町商店です。

多古町の特産品をさまざま扱う多古町商店では、選りすぐりの多古米の購入が可能。精米だけでなく玄米も選べ、その他にも多古米を100%使った焼酎も購入できます。

多古町商店の特徴は、多古米を手掛け・知り尽くした地元の多古町だからこそ実現した、「多古米のおいしさを最大限引き出すおかずセット」もあるという点。多古米との相性が良く、ご飯のおいしさを引き出し、おかわりせずにはいられなくなるおかずも購入できます。

日本全国どこにいても気軽に多古米を取り寄せられる、インターネットでの販売。まずは一度、販売サイトをチェックしてみてはいかがでしょうか?

多古町商店をもっと詳しく知りたい!

②ふるさと納税の返礼品として

厳密には購入ではないものの、多古米はふるさと納税の返礼品として手にれることも可能です。

多古町のふるさと納税が可能なポータルサイトの一例は、次の通り

ふるさと納税では寄付額に応じて量が選べるだけでなく、豊富な選択肢があるのもポイント。多古米の精米・玄米を選べるだけでなく、返礼として多古米100%の焼酎や多古米無添加あま酒などの商品、多古米+あま酒などのセット、多古町産の野菜も加わったセットなども選べます

多古米に加え、周辺商品も検討したい方はふるさと納税がおすすめです。

ふるさと納税は、ただ単に多古米が手に入るだけではありません。寄付を通じて、多古米を育てている多古町自体を応援できるのが最大の特徴です。

多古米が欲しいだけでなく、「生産者の方々や多古町にエールを送りたい」という方は、ふるさと納税のご利用を検討してみましょう。

③多古町まで出向く

多古米を購入するのなら、直接多古町まで出向いて購入するのも選択肢の一つです。多古米ファンの中にはその味を求め、毎年多古町を訪れてまとめて買って帰る方もいらっしゃいます。

千葉県の他の地域や県外でお目にかからない多古米は、地元での消費が多いため、多古町のお米店なら大抵取り扱いがあります。多古町近隣の方や千葉県近隣の方などは、町まで出向くのも良いでしょう。

ただ出向いた先のお米店さんを利用するのは、地元民以外も購入に問題はなくとも、人によっては心理的ハードルが高いもの。慣れないお店に入ることに抵抗のある方や、「もっと気軽に多古米を買いたい!」という方は、道の駅の利用をおすすめします。

先述した多古町にある道の駅 多古 あじさい館なら人の出入りも多くて入りやすく、普段お米店さんに行き慣れない方でも立ち寄りやすいです。

他の地域では購入しづらい多古米も、地元・多古町まで出向けば購入もしやすいです。

④近くのお店で購入できる?

結論から申し上げますと、多古米は千葉県以外の都道府県にお住まいの方が近くのお店で購入しようとするのは、非常に難しいといえます。

何故なら多古米は生産量がわずかであり、流通量も少ないから。おいしさが評判の多古米は地元や独自ルートでの消費が多く、県外のスーパーや百貨店などに出回ることはほとんどないからです。
千葉県以外の地域にお住まいの方が、ご自宅近くのお店で多古米を購入できる確率はかなり低いといえるでしょう。

また稀に千葉県内のお店で見かけられることもありますが、評判の良さから売り切れる可能性が高いため、多古町以外の千葉県内のお店で購入するのも、難しいです。

多古米は他の品種のように市場で見つけることは簡単ではなく、特に千葉以外の都道府県で購入しようとすると難易度がグッと上がります。
遠方の方が多古米を手に入れるのなら、インターネットを通じての購入やふるさと納税を利用するのがスムーズです。インターネットやふるさと納税なら探す手間や交通費などをかけず、確実にゲットできます。

多古米のおいしい食べ方

まずはご飯だけで味わう

多古米を手に入れたら、まずは単体でご飯のうま味をお楽しみください。炊き立てホカホカの多古米を頬張れば、モチっとした食感とともに広がる絶妙なうま味・やわらかな甘みがクセになること間違いなし。

他の品種では味わえない甘みが立った味わいは、おかずなしで食べても箸が止まらなくなります。

多古米と相性の良いおかずでいただく

ご飯単体で楽しんだ後は、おかずと合わせて味の変化を満喫してください。コシヒカリである多古米は、どんなおかずにも合うお米。おかず選びに迷ったら、まずはお漬物やおひたしを合わせてみてはいかがでしょうか?

和食ならではのご飯のお供によるさっぱりとした味わいとマイルドな塩気が、多古米のもつうま味・甘みを際立たせます。

うま味が強い多古米は、洋食のおかずや肉料理、揚げ物といった濃い目の味付けのおかずとの相性も良し。

濃い味に負けない多古米の味わいが、肉やソースなどコクうまの味付けにマッチ。おかずを頬張りご飯で追えば、味の一体感とともに至福の時間が過ごせます。

多古米には不向きの食べ方

あっさり味・濃い味とどちらのおかずとも合う多古米ですが、不向きな食べ方もあります。コシヒカリと同じく甘みが強く水分も多く含む多古米は、ご飯自体に味付けをしたり、余分な水分を嫌うチャーハンや炊き込みご飯には向いていません。

千葉県自慢の「多古米」ぜひご賞味あれ!

関東一の米どころ、千葉県で食べられる自慢のお米・多古米や、多古米の特徴についてご紹介しました!

コシヒカリの一種である多古米は、うま味や甘み、バランスに優れた品種。そのまま食べても良し、おかずと合わせて良しの、食事をもっと楽しくさせてくれるお米です。
ご飯自体がおいしいと、家でのご飯だけでなく日々の生活が充実したものになりますよ。

農家の方が手塩にかけて育て、毎年開催される多古米グランプリで栽培技術を高め合った多古米は、近年ではさまざまなルートで手に入るようになりました。

最後に改めて、多古米が手に入る場所についておさらいします。

  • 多古町商店をはじめとしたECサイト
  • ふるさと納税の返礼品
  • 道の駅 多古 あじさい館

以前に比べて手に入りやすくなった多古米を食べるのは、今がチャンスともいえるでしょう。

一口食べれば他のお米では味わえない贅沢なうま味と甘みに心が弾む、千葉県自慢の多古米をぜひご賞味あれ!